男の育休について今思うこと。(長文)

しゅんたろうは明日から給食がスタート。給食が始まるまでは8時に幼稚園バスに乗り、11時半には帰ってくる。午後は、まるっきり家にいるのである。
そこで、午後、2人の息子を連れて公園に行く。
公園に行くと、同じ幼稚園の子も遊びに来ている。

そうすると、彼らのお母さんに、
「パパ(私のこと)、お休みですか?」
と言われる。
「あ、はい、お休みです。」
「あの、1年間育休を取ったんです。」
あんまり隠すのもイヤなのでこう話すと、一様に驚き、いろいろな反応がある。

「すごいですね〜、そんな会社があるんですね。」
「どんな仕事をされてるんですか?」
「奥さん、幸せですね〜。」
などなど。
その人の生き方・考え方が色濃く出て、その反応だけで千差万別。

ぼくとしては、正直、仕事に行かず、平日の昼間に子どもと外で遊んでいることにちょっと後ろめたい気持ちがまだあるので、なんとなく複雑な気持ちである。

でも、今日は、こう言われた。
「育児にそれだけ参加しようという気持ちがいいですね〜。」
今までの反応の中で、一番すっきりした。ニュートラルな立場で、すごく。

公務員だからいいな〜とか言われると、(公務員でも取得する人なんて一握り。一般企業でもそういう制度はあるぜ。)と思うし、
奥さん幸せですね〜とか言われると、(いざ、一日中いられたら、あんた耐えられる?)とも思う。

男の人が胸張って、「育休です。」って言える社会にしよう。
だから、あえてこれからも「育休中です。」と言うことにしよう。


この話に関係して・・・・、思い出せば、1回目の育休を取得したときのこと。
あの時は、2ヶ月間の育休だったので、担任を別の人に代わってもらい、2ヵ月後また私が担任に復帰した。すると、その年度末の学校アンケートには、途中で担任が変わったことに対する批判がいくつかあった。
「育休、どんどんとるべきですよ。」「パパが育児に参加するなんて、すばらしい。」「今しかない時期ですから、応援します。」そんな風に言ってくれる保護者がたくさんいた一方で、そうでない人もたくさんいることがよくわかった。 

ある時、ある保護者に、こんな風に逆にたずねてみた。
「でもね、お母さん、わが子の担任が年度途中に育休でクラスをあけたら、どうですか?」って。やっぱ、その保護者も口ごもった。
そりゃそうだよね、世間一般的には応援するけど、わが子となれば、事情はちょっとちがう。


そんなことも、今年は4月から1年間という期間で育休を取得することにした理由の1つである。そういう保護者のためにっていうことではなく、担任する子どもたちが1年間同じ担任で安心して過ごせるためにっていう意味でね。